今回は面白い番組を観たので・・・那須川天心について。
弱冠20歳にして格闘技界の頂点に上り詰め、すでに幾多の伝説試合を作ってきた男
那須川天心。
その那須川天心のメンタル面を分析する番組がこの間テレビ東京のfoot×brainでやっていたので、リスペクトを込めて文章にまとめてみました。
この記事で那須川天心の思考が分かります。
さて、そんな那須川天心のメンタル面を分析するのは、
メンタルトレーニング界の第一人者である
辻秀一先生
過去にはプロサッカー選手の都倉賢選手や齋藤学選手をメンタル面の指導を行ってきた実績があり、
2017年には現在J2のVファーレン長崎のメンタルアドバイザーにも就任、
著書には「スラムダンク勝利学」を始め20冊以上出版している。
現在もメンタル面の重要性からジャパネットなどの巨大企業から依頼が殺到している。
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そんな辻先生と対談した那須川天心は、対談の中で驚きの言葉を口から出していく
辻先生は、人間の脳の癖について話し始め、
人間の脳は過去のことを引きずりやすく、そして未来を心配してしまいやすいとのこと、
このように現在ではなく、過去や未来に脳がいく事を
「タイムワンダリング」と呼ぶらしいです。

かっこいい
常に不安がある人達はこれに該当しており、ハッと思った方もいるかもしれません。
しかし那須川天心は、そういう不安要素は無く、迷い無しに
「常に今に集中している。」
と言いきりました。
「未来なんて分からない、俺はただ今を全力でやるだけ。」
毎日の練習でもほとんどの時間を基本練習に費やすという。
確かに基礎が出来ていないと試合では何もできない事は何かに取り組んでいる人ならすぐに共感できるだろう。
そして、それを那須川天心自身が1番知っているのだろう。
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そして、物事の結果にとらわれすぎるのは良くないとのこと、
彼はKOという結果を取る事にこだわると、
体が力んでしまうという、

自身が勝つに連れて周りは更に大きな結果を求めてくる。
しかし、そこで周りの声に流され、勝たなければいけないという呪縛に縛られると元も子もない。
大切なのは、結果を求めてくる周囲の声に流されない事。
結果を掴むのは周りじゃない、自分にしか出来ないからだ。
さて、
「今を大事にする、流されない。」
という1番良いこの状態のことを心理学用語でフローと呼ぶ。
メンタルがリラックスした状態である事を指します。
しかし人間、ネガティブな感情に支配されると、
「フロー」を阻害され、思い通りに体を動かす、思考ができなくなるというのです、
しかし那須川天心にはそれがないと。
なぜなら、「今に集中」しているからだ。
よく、「ゾーン」の状態に入るという言葉があるが、その状態よりもリラックスしていて、更に集中力が高まっているのがフローだ。ポジティブ状態である事も大きい。
この対談ではそんなフロー時に起こる変化を
那須川天心自身が書き出していた、
それがこちら。
- 元気になる
- パフォーマンスがあがる
- 体の回復がよくなる
- 周りに人が集まる
- 同じ考えの人とつながる
- プラス思考
- 視野が広く
- コミュ力あがる
この8個を迷わず書き出した天才。
普通は一流の選手でも書き出すのに苦労するという。

6つは出たぞ俺でも!!へへっ
辻先生曰く、
フロー状態であれば勝手に、自然に、
前向きになる事ができるという。
何事も自然体が1番……
でもこれがなるのが難しい。
しかしこの8つがフロー状態になると得れる、そしてその状態に入る方法が分かっていると言うならば、やるしかないだろう!!
そう、何を言っても
フローとは
「集中とリラックスの共存。」
なのである。
そんなフローをモノにしている彼のことを、
辻先生は現代版宮本武蔵と例える。
なんと20歳にして、あの宮本武蔵の領域にいるというのだ。

バケモンである。
しかしそんな宮本武蔵である彼も、
一度だけ、佐々木小次郎になってしまった試合がある。
それがあの記憶に新しい、メイウェザー戦である。
あの試合はボクシングルールのエキシビションマッチ、
キックを主戦場とする那須川天心に不利なルールであり、なんと那須川天心がキックをしたら5億円の罰金が課せられていたのだ。

僕の月収と同じです!!!
しかもメイウェザーは大幅に遅刻して会場入りし、40分かかるというバンテージの巻き直しを要求したのだ。
完全にメイウェザーペースで試合前から圧倒され、ほぼアップなしで試合に挑むことに。
元々の作戦は2Rまで様子見でいき、3Rで勝負に出るつもりだったというが、
試合前の事があり、怒りが勝ってしまった。
怒りが加わるとフローに入る事は厳しい。
そう、まるで彼は遅刻した事に痺れを切らし、怒りのあまりに剣を振った佐々木小次郎と同じ行動にでてしまっていたのである。
そして結果はご存知の通り
完全にペースを握られ格の違いを見せつけられた。
彼は、逆・宮本武蔵になってしまったのだ。
この試合を観て那須川天心は、
「どんな場面でも、どんな相手でも平常心が大事。」
と説いた。
真理である。

間違いないね。
そんなメイウェザー戦から時間も経過し、ライジンでも勝利し成長を続け、苦い経験を元に進化する天才が、サッカー界へを1つの言葉を番組で残した。

それは「1対1のプロ」である那須川天心が
日本サッカー界のデュエルに対する提言だった。
「格闘技だけかもしれないが、僕は、何かしてきそうな相手が動くと思った瞬間、
自分が先に動く。」
つまりは、相手よりも早く、駆け引きで先手を打て、ということ。
例えば相手が仕掛けてくる時に
どうしようなどと考えていたら後手に回ってしまう。
後手に回らないためにも、自分を信じて先に勝負をしかけろ!という事なのだ。
「迷って動くのと信じて動くのは全然違う、
パフォーマンスの差が顕著に現れる事を実感している」と話す。
極論、格闘技はサッカーと比べて命が掛かっていると言える。
だからこそ後手に回るという事は、命取りという事になる。
勝負の世界での後出しジャンケンは場合によっては必要かもしれないが、1対1では必要ないだろう。
男、那須川天心はまた20歳、僕よりも年下、
末恐ろしい存在です。
僕もフィールドは違えど、負ける気はサラサラありませんよ。
ちなみに、
ボレーシュートが得意が得意だそうです。
全てローキックで打てるとのこと!!!

知らんがな!